常総学院(茨城)の左腕エース鈴木昭が、「打倒・藤平」に名乗りを上げた。初回から走者を背負いながら、130キロ台後半の直球主体で7回1/3を6奪三振無失点。継投で今大会初の無失点勝ちに導いた。「調子は良くなかったけど、無四球でいけて良かった。勝ててうれしいです」と汗を拭った。

 第3試合でU-15(15歳以下)日本代表のチームメートだった横浜・藤平が好投。「いい刺激をもらった」と燃えていた。6回2死一、三塁の場面では「1点も取られたくなかった。狙い通りスライダーで三振を取れた」と、うなずいた。

 今春センバツは鹿児島実との初戦で逆転負け。「ビデオを300回くらいは見た」と悔しさを胸に刻み、球のキレと制球を磨いてきた。打線も17安打11得点と爆発して好発進。「常総のみんなで藤平を倒したい」。ライバルとの対戦まで、負けるわけにはいかない。