市和歌山は、右腕エース赤羽陸投手(3年)が11安打を許しながらも2失点。104球で最後まで投げきった。「甲子園で完投できたことはうれしい。試合前は不安もあったが、アドレナリンが出て次につながるピッチングができました」と声をはずませた。

 今年のセンバツは9回に投球が乱れて敗れていた。そのため「後半はセンバツを思い出してビクビクだった」とも言う。しかし、6点をリードした9回は3人をピシャリと抑えた。速球が自己最速となる144キロを計測。自分とチームに勢いをつけた。