中京(岐阜)が2回戦で姿を消した。

 初回に4番今井順之助一塁手(3年)のピッチャー強襲の内野安打で先制点を奪うなどし、2点を先行したが、中盤に逆転を許し、犠打を絡めてコツコツと得点を重ねる常総学院(茨城)に逃げ切られた。

 高校通算68本塁打で、甲子園でも1発を狙っていた今井は夢かなわず。2回には2死満塁のチャンスで一ゴロに倒れた。「本塁打を狙っていた」という4打席目の8回も見逃し三振に終わったが、涙はなし。

 「野球の神様が『ここで打つのはまだ早い』と言っているんだと思う。でも、思い切り空振りをしてもお客さんが沸いてくれた。これからの野球人生の中でなくてはならない経験をしたと思う」と、すがすがしい表情で語った。

 今後は、阪急で3年間プレーした父茂さん(57)に続く親子でのプロ入りを希望しており、退部後、プロ志望届を出すつもりだという。今井は「この悔しさを持ってプロに入り、甲子園に戻ってきて本塁打を何本も打ちたい」と、プロでの活躍を誓った。