優勝候補の履正社(大阪)が常総学院(茨城)に敗れ、3回戦で散った。

 先発は14日の2回戦で横浜(神奈川)との横綱対決に1失点完投したエース寺島成輝投手(3年)ではなく、背番号10の山口裕次郎(3年)。この山口も寺島の影に隠れてはいるがプロも注目する左腕。しかし立ち上がりにつかまった。1回に2点を失うと2回も本来の投球ができない。直球は143キロをマークするなど走っていたが、ヒット、送りバント、四球で1死一、二塁としたところでベンチはたまらず寺島を投入。ところが代わりばな、1番有村に適時三塁打され2点。さらに続く陶山にも適時打を許し0-5とリードを広げられてしまった。

 5回にも失点。寺島自らの失策や野選で2点を奪われ計7失点と苦しい展開になった。

 それでも6回以降は無安打の好投。5者連続三振を奪うなど意地を見せた。最速も145キロをマークした。

 寺島は自ら3安打を放つなど反撃を待ったが常総学院を上回る13安打を放つも4点止まり。序盤の失点が響き姿を消した。