【台中(台湾)=和田美保】待ってろ、台湾の大谷! 今日30日から始まるU18(18歳以下)アジア選手権(台湾・台中)に出場する高校日本代表が29日、公式記者会見に臨んだ。甲子園で優勝した作新学院(栃木)今井達也投手(3年)が「台湾の大谷」陳琥投手(18)と初対面。両右腕は投げ合いを熱望した。

 今井と、8月のドラフトで台湾プロ野球の兄弟エレファンツに1巡目指名された陳が並ぶと、一斉にフラッシュがたかれた。今井は「体が大きくて力がありそう。試合できる機会があれば全力でぶつかっていきたい」と意欲を燃やした。日本ハム大谷を目標とし、憧れを抱く陳も「甲子園で優勝したエースと写真を撮れて光栄。もちろん、ライバルは日本だ」と息巻いた。公式パンフレットでも「台湾の大谷」と紹介される陳は最速149キロを誇る。182センチ、90キロの体で全国大会では4番を打ち本塁打王も獲得。タイトルを総ナメにした。

 日本にとって台湾は、11年以来5度目の優勝をかけ、倒さなければならない相手。グループAに所属する両チームは31日の第2戦にも激突する。今井は「自信のあるストレートで勝負したい」と阪神藤川を手本にする最速152キロの火の玉ストレートで真っ向勝負を挑む。この日の午前には、試合が行われる台中インターコンチネンタル球場のマウンドの感触を確認し、違和感なく投げられた。高校オールジャパンが、今日いよいよ出陣する。