U18(18歳以下)アジア選手権(台湾・台中)が30日に開幕し、高校日本代表は履正社・寺島成輝投手(3年)からのノーヒッターリレーで香港に19-0で大勝した。世代NO・1左腕は初回の反応を見て確信した。「直球に合っていなかったので、今日は打たれたらダメだと思った。ノーヒットノーランを目標にしようと思った」。

 日本ハムのスピードガンでは最速143キロを計測。切れと制球の良さに相手は歯が立たず、2回2死から5者連続三振を奪った。粘土質のマウンドにも対応し「今日は90点ぐらい。どこが相手でもこれからも自分の投球をしていきたいです」と笑顔だった。12三振1四球無安打で東海大市原望洋・島孝明(3年)につなぎ、2人で計17三振を奪った。

 第2戦は、開幕のインドネシア戦で本塁打を放った「台湾の大谷」こと陳琥投手(3年)擁する台湾が相手。1次ラウンドのヤマ場の先発は甲子園優勝の作新学院・今井達也(3年)に託す。小枝守監督(65)は「今日のような野球にはならないと思う。気持ちを入れ替えていきたい」と開幕戦快勝も気を引き締めた。【和田美保】