八戸学院光星が5-4で弘前東を下し、9年連続20度目の東北大会出場を決めた。主将の6番小池智也中堅手(2年)が2本の適時三塁打を放つなど3回までに5得点。後半に弘前東の反撃に遭ったが、左腕成田太一(1年)が4失点完投。1点差で逃げ切った。

 小池はセンバツにスタメン出場。開星(島根)との1回戦で1安打を放った。だが夏の甲子園ではベンチ外。新チームで主将に任命されたが、今度は9月初めの練習中に右手首を捻挫。腫れ上がり、ボールもバットも握れない状態だった。

 県大会から復帰したものの不振が続いた。夏の悔しさ、秋のケガを乗り越えてこの日は3安打2打点。仲井宗基監督(46)は「ようやく小池らしい活躍をしてくれた。小池にはプレーでも精神面でもますます成長して、チームを引っ張ってもらわないと」という。

 4年連続のセンバツへ向け、まずは東北大会のキップを確保。「今のチームは個の力が弱い。組織力で勝たないと上に行けない。全員で戦うだけ」。小池は甲子園常連校の主将として先をにらんだ。【北村宏平】