県南の伝統校・横手が48年ぶり2度目の優勝を果たした。

 今夏の甲子園を経験した大曲工の最速143キロ右腕・藤井黎来(れいら、2年)に11安打を浴びせ、4-1で撃破した。投げては185センチ、86キロを誇る巨漢エース右腕の貴俵健(きたわらたけし、2年)が5回まで毎回四球を出しながらも6回1死まで無安打に抑え、7回3安打9四球無失点の「怪投」を見せた。

 120キロ中盤の直球を低めに集めて粘った。7回には1死満塁から相手2番に全球直球勝負を挑み遊ゴロ併殺でピンチを脱出した。「真っすぐが昨日より良かった。ここを乗り切れば勝ちに近づくと思った。優勝は自信になる」と胸を張った。2位大曲工、3位角館とともに史上初となる県南3校同時に、東北大会(10月14日開幕、山形)に乗り込む。