鳴門(徳島)が夏の甲子園での智弁学園(奈良)に続く作新学院(栃木)撃破で、春夏王者を倒すダブル金星を挙げた。

 最大7点差をつけられながらの大逆転。2-9の6回、佐原雄大捕手(3年)が右越えの満塁弾を放ち、大逆転勝利につなげた。夏の甲子園大会後も3年生の旧チームで徳島商、高松商(香川)の新チームと練習試合を行い、勝ってきた準備を実らせた。

 佐原は「真っすぐ狙いで、しっかり振りました」と満塁アーチに笑顔。高校卒業後は自動車の部品を造る工場に就職する。「野球は高校で終わりです。作新学院の入江君から打てて、今井君のいたチームに勝てて、いい記念になります」と金星を振り返った。