今夏甲子園優勝投手の作新学院(栃木)今井達也投手(3年)が、自己ワーストの2回6失点で高校野球生活の幕を閉じた。鳴門(徳島)戦の7回から登板し、11-6の8回に一挙6点を奪われ逆転負け。自己最速タイの152キロをマークして5三振を奪ったが、1イニング2四球3暴投と精彩を欠いた。プロ志望届を提出済みのドラフト1位候補右腕は、試合後に12球団OKの姿勢を示した。

 今井の快進撃が止まった。7回は150キロ台を連発して観客を沸かせたが、8回に制球が乱れた。変化球が入らず4安打を浴び、振り逃げで決勝点を許した。5点差をひっくり返されての初戦敗退に「(7回が)すごく良かったので油断してしまった。実力不足です」と悔やんだ。今夏の甲子園とU18(18歳以下)アジア選手権で優勝に導き、現時点で9球団から調査書が届いた。「指名していただいた球団で頑張りたい」と力を込めた。