福井工大福井(北信越)が履正社(近畿・大阪)に逆転負けし、準決勝進出はならなかった。

 2回に大上真人捕手(2年)らの適時打で2点を先制。履正社に2-3と勝ち越された5回裏は、井上開都(かいと)内野手(2年)が同点打を放った。だが先発の摺石(すりいし)達哉(2年)が6回に勝ち越しを許し、打線は1点差を追いつけなかった。

 疲労性の腰痛を抱えながら133球を投げ、4失点完投の摺石は「1週間前から腰が痛くて不安でしたが、アドレナリンでなんとか投げました。履正社は体がでかくて、高めに浮いたら持っていかれると思ったので、低めを意識しました。今までにない威圧感でした。でもクリーンアップを無安打に抑えたのは自信になりました」と手応えもつかみ、神宮を去った。