高田商(奈良)が23年ぶり3度目の甲子園出場を決めた。昨秋は近畿大会8強入りを果たし、準々決勝で敗れた履正社(大阪)の明治神宮大会優勝による1枠増も後押しになった。

 赤坂誠治監督(40)は「ホッとしました。23年の長さはひしひしと実感している。ディフェンスや機動力を中心に、冬鍛えている打撃力がどれだけ通用するかを試させてもらいたい」と笑顔を見せた。

 選手はグラウンドでの練習中に、桜井重宏校長から出場決定報告を受けた。エースの古川響輝投手(2年)は「そわそわしていたけれど、ホッとした。かなうなら履正社とやってみたい。『前のチーム』と違うというところを見せつけたい」。古川は冬の練習で制球力を高めてきた。大会注目の履正社・安田尚憲内野手(2年)の名前も挙げ「(昨秋も)ビデオで見ていたけれど、実際に戦ったら体格が全然違って、オーラがあった。でもコントロールさえ定まれば、履正社にもそこまで打たれるイメージはない」とキッパリ。聖地での快投に思いをはせた。