中村(高知)が21世紀枠で、40年ぶりの甲子園出場を決めた。部員数は16人と少ないが、昨秋の秋季四国地区大会の高知県予選ではノーシードの状況で決勝で明徳義塾を破って優勝を果たした成績などが高く評価された。

 エース山沖之彦を擁した77年に12人で「二十四の瞳」と呼ばれて準優勝して以来、2度目の甲子園。横山真哉監督(54)は「自力では行けていない。21世紀枠で、たくさんの応援のおかげで行けた。40年ぶりに決めた中村高校だし、結果的に21世紀枠で良かった。投手を含めた守りの野球が全国の強豪校に通用するか楽しみ。人数が少なくて、時間が限られて、グラウンドも使えないけど、ハンディと思っていない」と意気込んだ。

 山本泰生主将も「1人1人が主役になれると、自分たちが思っていればマイナスの気持ちにならない。工夫してやれば、何とかなる」と話した。