不来方(こずかた)は21世紀枠での選出が決まり、創部29年目で春夏通じて初の切符をつかんだ。少人数で守備練習が難しいが、打撃中心の練習で力をつけ、昨秋の岩手大会では準優勝した。21世紀枠では多治見、中村も選出された。多治見も春夏通じて初出場、中村は準優勝した77年以来40年ぶり2度目の出場となる。

 ◆少人数のセンバツ出場 74年池田(徳島)は11人で準優勝し「さわやかイレブン」と呼ばれた。エース山沖を擁した77年中村(高知)は12人で「二十四の瞳」と呼ばれ準優勝。87年大成(和歌山)は10人で「大成十勇士」といわれ、初戦敗退もV候補の東海大甲府に1点差(3-4)と善戦した。近年は部員不足の場合に合同チームを組むことが可能になったため珍しいが、13年いわき海星(福島)は16人、16年小豆島(香川)は17人で、ベンチ入り登録人数(18人)に満たなかった。