今春のセンバツ(3月19日開幕、甲子園)出場決定から一夜明けた28日、静岡が同校グラウンドで練習を再開した。投内連係の確認やノック、ロングティー打撃、筋力トレーニングなど約7時間のメニューを消化した。

 前日の祝福ムードから一転、静高のメンバーが引き締まった表情で動き回った。最速141キロ右腕の竹内奎人投手(2年)はブルペンで正捕手の森康太朗(2年)を座らせて45球を投じた。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップと全球種を確認し、順調な仕上がりをアピール。エース左腕の池谷蒼大(2年)へのライバル心ものぞかせた。

 「センバツまでにやるべきことを頭の中で整理して今日の練習に臨みました。いつまでも池谷の後ろに甘んじているつもりもないので」

 この日は熱心なファン10人以上と、選手の父母らも練習を見守った。稲角塁内野手(2年)の父で、父母会長を務める巧さん(51)は「これからも裏方に撤して、食事の面などでしっかりサポートしていきます」と言った。今後は来月中旬に大会登録メンバーが決定。組み合わせ抽選会は3月10日に行われる。【鈴木正章】