第89回選抜高校野球(19日開幕、甲子園)第1日第3試合に登場し、春連覇を目指す智弁学園(奈良)は12日、奈良・五条市内の同校グラウンドで中部大一(愛知)、近大新宮(和歌山)と練習試合を行った。

 それぞれ5-6、16-6と1勝1敗だったが、登板したのは全て選抜大会メンバー外の2年生投手。エース松本竜也(3年)を始め2人がケガの影響で調整が遅れていることに、小坂将商監督(39)は「こんなのは初めてです」。それでも14日の練習試合登板を目指して調整中で、松本は「(甲子園で)先発する以上は全部投げたい気持ちが出てくると思う」とエースとしての意地を見せたい。

 この日は1試合目に4番で出場した太田英毅内野手(3年)が試合後、投球練習を行っていた。3月から練習を始めたばかりだが、10日の初芝橋本(和歌山)との練習試合で8回に登板し、2回無失点に抑えるなど、投手起用の可能性もある。