第89回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園)に出場する不来方(こずかた・岩手)が京都共栄学園から熱烈歓迎を受けた。試合開始前には「ようこそ福知山へ!」「甲子園おめでとう!」「頑張れ侍 不来方!」のフラッグを背に記念撮影を行った。

 京都共栄学園の神前俊彦監督(60)は、当時26歳で公立の春日丘(大阪)を率いていた82年夏に甲子園に出場した経験を持つ。大阪府予選で同年春のセンバツ優勝校のPL学園を準々決勝で撃破し、公立勢として23年ぶりに出場した勢いそのまま甲子園でも1勝を挙げた。神前監督は当時を振り返り「背筋に電気が走りっぱなしの中で野球をするというのは甲子園だけ。子供たちの持っている力以上に力が出るのが甲子園。背中を押してくれる観客を味方につけないと」と甲子園での戦い方を助言した。