26年ぶり出場の福岡大大濠は、樺嶋竜太郎外野手(2年)の2打席連続本塁打などで創志学園(岡山)を下し春初勝利。

 福岡大大濠2年生8番の樺嶋が、2打席連発の快挙でセンバツ初勝利をもたらした。2回の甲子園初スイングで先制2ランを放つと4回にもソロ。「狙ったわけでなく、甘い球を打とうと思っていました」。15年11月「U15(15歳以下)アジアチャレンジマッチ2015」のメンバーに選出され「同じ仲間が活躍していたので、自分も打ちたいと思っていた」と早実の野村大樹内野手らの存在も刺激となった。「これからも大きいのは狙いません」と最後まで謙虚だった。

 ◆福岡大大濠・樺嶋が2打席連続本塁打。個人1試合2本塁打(21人目)、個人2打席連続本塁打(12人目)はともに大会最多タイ。8番打者、新2年生、2本を異なる投手から打った点でレアケースだった。

 打順8番以下が1試合で2打席連発は春夏を通じ史上初(10年夏に北大津の9番村井が2試合にまたがり記録)。センバツで新2年生の2打席連発は84年清原(PL学園)以来33年ぶり2人目。1試合2本を異なる投手からマークしたのは84年桑田(PL学園)89年元木(上宮)に次いで大会3人目になる。1試合2本を打った過去20人のうち12人がプロ入り。並み居るパワーヒッターの記録に名を残した。【織田健途】