早実(東京)の清宮幸太郎内野手(3年)が、今日24日の明徳義塾戦に向け万全の状態に仕上げた。23日、兵庫・尼崎市内で練習し、シート打撃では12打席で2本塁打。中堅スコアボードに直撃する1発を放ち、野村との特打では32スイングで8本の柵越え。17スイング目には右翼ポール際へ場外弾をぶっ放した。

 清宮 明日が待ち遠しいです。本番に向けて、最高の状態に持ってこれた。

 「清宮の春」の幕開けに向け、地元も熱を帯びる。早実の校舎がある国分寺市でパブリックビューイング(PV)の開催が決定。商店会「大学通り東栄会」の荒井大介会長(47)が発案し、国分寺市役所の協力のもと、国分寺駅北口駅前の一角に特設テントを設置する。2年前の夏以来の開催だが、当時は商店街近くの駐車場を使用。約20人ほどの規模だったが、今回は駅前の目立つ場所で増員が見込まれる。

 早実にとって、応援はチームの武器の1つとも言える。清宮も「自分もみんなもモチベーションが上がる。プラスだし、力になる。自分たちだけじゃなく、応援してくれる人と一緒に戦っていければ」と話した。王手をかける高校通算80号の期待も背負って、最初で最後のセンバツを迎える。