21世紀枠で初出場の不来方(こずかた、岩手)が、さわやかに散った。

 岩手県勢のセンバツワーストとなる12失点を喫したが、初回に4番・小比類巻圭汰投手(3年)の中越え二塁打で先制するなど9安打。練習の9割を打撃に費やしてきた小山健人監督(30)は「しっかり積極的に振っていた。目標にしていたことを、しっかり体現してくれた。頑張った、と声をかけたい」と選手をねぎらった。

 10選手全員が打席に立ち、最終回は各打者が凡退してもスタンドから大きな拍手が送られた。小山監督は「また戻ってきたい。ここで試合をしたいと、強く思いました」と話した。