福岡大大濠の右腕エース、三浦銀二投手(3年)が、延長15回を1人で投げきって引き分け再試合に持ち込んだ。

 1回に1点を先制されながら、2回以降はスコアボードに「0」を並べた。10安打されながら、延長に入っても140キロを超える直球と、変化球をコーナーについて、滋賀学園打線に勝ち越しを許さなかった。196球の熱投に試合後、三浦は「延長は初めて。こんなに投げたのも初めてです。8、9回あたりにきついと思ったが、ここで負けられないと思って踏ん張った」と涼しげな表情で試合を振り返った。

 大会の延長15回引き分け再試合は、2014年(平26)2回戦、広島新庄-桐生第一(群馬)以来、3年ぶり5度目。27日に予定されていた3試合は開始時間を早めて1日4試合とし、再試合はこの時点で第4試合に組み込まれた。

 しかし、この日の第3試合(高崎健康福祉大高崎-福井工大福井)が引き分け再試合となり、日程が28日の第1試合(午前11時開始予定)に再度変更となった。

 試合終了直後、八木啓伸監督(39)は「三浦を援護してやれなかった。明日(27日)は三浦の状態を見て決めますが、いずれにしてもどこかで投げることになると思います。ゆっくり休ませてやりたい」と話していたが、再試合の日程が28日に再調整されたことで、連投を覚悟していたエース三浦にとってもうれしい休みが1日入った。