激闘の末、大会史上初の2試合再試合が決定した。高崎健康福祉大高崎(群馬)は、1点を追う9回2死二、三塁で重盗を成功させて追い付いた。福井工大福井も譲らず、規定により延長15回7-7で引き分けた。福岡大大濠・三浦銀二投手(3年)は15回を投げ、滋賀学園と1-1で引き分けた。1大会で2試合の延長引き分け再試合が行われるのは春夏を通じて初。再試合はともに28日に行われる。

 ◆甲子園で大会規定による延長引き分け再試合は11、12度目(春は6、7度目)。1大会で2度は史上初めてとなった。

 ◆79年ぶり2引き分け 1大会で引き分け2試合は38年春(東邦商0-0京阪商=5回、浪華商8-8滝川中=11回)以来で、春夏を通じて史上2度目。

 ◆1日に延長15回以上2試合 春夏を通じて史上初。ちなみにプロ野球でも1日2試合は2リーグ制後、54年10月10日(近鉄1-0東映=23回、西鉄2-2高橋=16回)しかない。

 ◆滋賀学園は2試合29回 1回戦の東海大市原望洋戦(14回)に続き15回。センバツの連続2試合イニング数では34年享栄商の28回を上回る最長。夏の大会でも連続2試合で29回以上は、延長25回の死闘で知られる33年中京商、明石中の各34回だけだ。【織田健途】