福岡大大濠の右腕、三浦銀二投手(3年)が、マウンドに立つことなく甲子園を去った。

 延長15回引き分けと再試合を連続完投した翌日で、疲労も考慮して登板回避で臨んだ試合。先発徳原世羅投手(2年)、西隼人外野手(2年)、そして古賀悠斗捕手(3年)までもマウンドに上がるスクランブル態勢も8失点と実らなかった。3投手すべて公式戦初マウンド。古賀は「負けてくやしい。三浦はこんなプレッシャーの中、投げてるのかと思うとあらためてすごいと思った」と下を向いた。

 三浦は初回、1点を先制され先発徳原から西にスイッチした直後に、ブルペンに走ったが、すぐに戻された。4点ビハインドの8回にはブルペンで立ち投げでの投球練習を行ったが思いは通じなかった。「負けて悔しい。投げたい気持ちはあった。負けてしまったが、打線が追い上げる姿を見て感動した。夏には球速を上げないといけないし、チェンジアップの精度も上げないといけない」とリベンジを誓った。