今春センバツに出場した早実が、大会後初の公式戦で快勝発進した。早実は、清宮幸太郎内野手(3年)が5打数1安打に終わったが、7盗塁と足を絡めた攻撃で中大付を8-2で破った。

 清宮の高校通算80号はまたも持ち越された。センバツ後初の実戦で、5打数1安打1四球で、本塁打と打点は0だった。「甘い球はあったけど、とらえられなかったのは自分のミス。あまり調子は良くないのかなと。普通の状態に戻したいです」と話した。初回に「気付いたら、当たっていた」と相手先発を驚かせる痛烈な投手強襲安打を放ったが、反省の方が上回った。

 今春センバツで2回戦敗退後は、打撃フォームの修正に取り組んでいる。良かった時の映像と見比べて、タイミングの取り方やバットのグリップの位置を調整。「(センバツを)忘れるんじゃなくて、しっかり反省して、次につなげる」と糧とする。今大会前には「こんなところで負けたら、(昨秋の)東京チャンピオンじゃない。しっかり勝ちきろう」とナインを鼓舞した。夏の雪辱の前に、東京大会の秋春連覇を目指す。