高校野球発祥の地である大阪・豊中市で6日、「高校野球発祥の地記念公園」の完成式典が行われた。

 15年に全国高等学校野球選手権大会が100周年を迎えたこと、また来年100回大会が行われることを機に、今まであった「高校野球メモリアルパーク」を名称も変えてリニューアルオープンした。

 「夏の高校野球大会」の前身である全国中等学校優勝野球大会が開催されたのが「豊中グラウンド」。赤レンガの外壁に囲まれたグラウンドで、当時は日本一の設備を誇ったと言われている。今回出来た「高校野球発祥の地記念公園」にはその当時の「豊中グラウンド」をイメージさせるメインエントランスやレンガで出来た壁を設置。広場はグラウンドをイメージして土色の塗装剤が使用されている。

 また夏の高校野球大会の歴代優勝校、準優勝校の校名が並ぶ壁もある。今後200回大会まで掲示可能で、高校野球の歴史と未来を感じさせる。

 第1回大会の優勝校として出席した鳥羽(京都)の山田知也監督(41)は「末永く日本の文化として続いてもらって、世界に広がるように少しでも尽力したい」と語った。昨夏優勝校・作新学院の小針崇宏監督(33)は「(出席できたことを)光栄に思いますし、甲子園大会の重み、伝統を感じました。優勝した実感を感じました」と感慨深い様子だった。