春夏通じて6度の甲子園出場を誇る専大北上(岩手)の新監督に就任した元中日の中尾孝義監督(61)が6日、練習を公開して意気込みを語った。「打って、守れて、走れる隙のないチームをつくる。当然、甲子園を狙っていきます」と強気に宣言した。

 この日の練習では自らバットを振り、ノックの雨を降らせた。まずは課題だった守備の立て直しに着手する。沖縄合流初日となった先月18日から捕手の送球を矯正したといい「今はめちゃくちゃ良くなっている」と手応えを口にする。「自分らは格下。挑戦者やしね」とおごりはない。06年以来11年ぶりの夏の聖地を狙う。

 ◆中尾孝義(なかお・たかよし)1956年(昭31)2月16日、兵庫・北条町(現加西市)生まれ。滝川-専大-プリンスホテル。80年ドラフト1位で中日入団。1年目から正捕手となり82年にリーグ優勝に貢献し、シーズンMVP。88年オフに交換トレードで巨人に。89年に日本一に貢献した。93年現役引退。西武やオリックス、阪神などでコーチなどを歴任し、09年から16年まで阪神スカウトを務めた。