早実・清宮幸太郎内野手(3年)が岩倉戦に「3番一塁」で先発出場。5打数2安打であと1本に迫っている高校通算80号はまたしても持ち越しとなった。岩倉は内野5人、外野2人の「清宮シフト」で対抗した。

 ◇第1打席 1回裏無死走者なし 岩倉は中堅手が二塁ベースやや右の内野に入り外野は右中間、左中間の2人だけ。三塁手は三遊間、遊撃手は二塁ベース左。二塁手は一、二塁間の深め。内野守備を5人で固める極端な「清宮シフト」。カウント3-1から外角球を打ってボテボテの投ゴロ。早実は1回表に2ランで2点を先制されたがこの回2番雪山の2ランで同点。4番野村の右中間本塁打で3-2と逆転。

 ◇第2打席 3回裏先頭打者 カウント2-0から3球目を打ち上げ三飛。続く4番野村もシフトを敷かれ清宮とは逆に二塁手が外野に入り、外野4人、内野3人で守った。試合は3回を終え3-3の同点。

 ◇第3打席 4回裏2死一塁。カウント0-1からの2球目を高々と打ち上げフェンス手前まで飛んだが右飛。滞空時間約7秒。4回を終わって4-3とリード。

 ◇第4打席 6回裏1死二塁 初球を打って一塁強襲内野安打。早実はこの回2点を加え6-3。

 ◇第5打席 8回裏1死走者なし 初球を打って左中間へ高々と上がるフライ。風に流され左翼手がバックしてグラブに当てたが捕球できず記録は二塁打。送球エラーの間に三塁へ。この回早実は3点を加え9-4とし、9回表を無失点に抑えて16強入りを決めた。

 ◆清宮 (岩倉のシフトは)面白かったです。

 ◆岩倉・豊田監督 この球場は狭いのですぐホームランになる。それより内野の間を抜かれるのを防ごうということです。清宮くんの方が一枚も二枚も上でした。

 高校通算で80本以上の本塁打を打った主な選手は以下の通り。

107 山本大貴(神港学園=12年)

 97 黒瀬健太(初芝橋本=15年)

 87 中田翔(大阪桐蔭=07年)

 86 大島裕行(埼玉栄=99年)

 83 鈴木健(浦和学院=87年

 83 中村剛也(大阪桐蔭=01年)