春夏の甲子園大会で、試合の早期決着をうながすタイブレークが、早ければ来春のセンバツ大会から導入される可能性が出てきた。19日、日本高野連の竹中雅彦事務局長が、大阪市内で行われた運営委員会後の会見で「かなり風向きが変わってきた。(来春に向けて)何も変わりませんという答えはないのかな」と話した。

 タイブレーク導入には反対する声もあるが、今春のセンバツ大会で2試合連続引き分け再試合となり、選手の健康管理について高野連にも多くの意見が寄せられた。「センバツ後は(高野連が)動くべきという声が増えた」と竹中事務局長は説明する。

 今後、現場の指導者らからヒアリングを行い、6月の技術・振興委員会や審判規則委員会で議題として取り上げ、理事会でも議論していく。今夏の全国選手権大会には間に合わないが、11月下旬の理事会までに導入可否の結論を出す。

 また、来夏の100回大会の日程と参加校数も決まった。会期は18年8月5日から17日間(休養日含む)で、記念大会のため代表校は史上最多の56校となる。

 北海道、東京のほか、千葉、埼玉、神奈川、愛知、大阪、兵庫に加え、福岡から初めて2校出場する。また、雑踏事故防止などのため、今夏の99回大会から抽選方式が変更。95回大会からは回戦ごとの全試合抽選だったが、最初の抽選で3回戦までの組み合わせを決定する。準々決勝からは試合後に抽選し、組み合わせを決める。【高垣誠】