新左腕トリオの誕生だ。今春のセンバツで初の8強入りした盛岡大付(岩手)が、春初戦で4投手の継投で盛岡市立を8-0(7回コールド)と完封し、県大会出場を決めた。ソフトバンク松本裕樹の弟跳馬(2年)が先発し、公式戦初登板の森坂裕太(3年)、センバツで登板経験のある鈴木麻生(3年)がともに2回を無失点でつないだ。

 センバツを経験した平松竜也と臼井春貴(ともに3年)の両右腕が調整のためベンチを外れる中、3人とも「夏の甲子園では絶対に投げたい」と猛アピール。エース三浦瑞樹(3年)とともに「左腕王国」形成に期待がかかるが、関口清治監督(39)は「三浦以外の左の枠は残り1つか2つ。サバイバルは続く」と競争の手を緩めず、県勢初の3季連続甲子園を狙う。