報徳学園が社を破り、3年ぶりの春季大会優勝を決めた。

 6回に追いつかれ2-2で迎えた7回に、2死満塁から主将の岡本蒼外野手(3年)が右中間に二塁打を放ち3人をかえした。

 7回から背番号1の西垣雅矢投手(3年)が初めてリリーフ登板。6三振を奪うなど1安打無失点で守り抜いた。

 勝利の瞬間ナインはマウンドにかけより、喜びを分かち合った。岡本は「今日はやらないでいこうと言っていたんですけど…」と苦笑い。センバツベスト4ながら初めての優勝に自然と喜びがあふれた。

 就任1カ月での優勝となった大角健二監督(36)は「まずはこの県の頂点を取ろうと始めました」と1つ目の目標を達成した。次は近畿大会。「鍛えながら勝つ大会にしていきたい」とその先に待つ夏を見据えた。