日本文理が16安打で大量14点を奪い、昨秋に続く県連覇を飾った。5回は4番松木一真内野手(3年)が走者一掃の三塁打を放つなど、打者14人で10得点のビッグイニング。今夏限りで勇退する大井道夫監督(75)は「相手と力の差はない。四球が重なって大量点になっただけ」とコメントは素っ気なかったが、表情は穏やかだった。

 松木は4打数4安打で7打点を稼ぐ大暴れ。本塁打が出ればサイクル安打にも、「勝つことだけを意識した」。大井監督は「打線をつなげていくのは日本文理の伝統。現役の子どもたちも受け継いでくれている」と孫ほど年齢の離れたナインの活躍に、満足そうにうなずき、目を細めた。

 6月3日に開幕する北信越大会は地元の新潟開催(ハードオフ新潟、三条パール金属スタジアム)で、準決勝で敗退した新潟明訓と関根学園も出場する。