横浜(神奈川)万波中正外野手(2年)が投手でも驚異の力を見せつけた。

 5番右翼で出場し、打撃では4打数2安打と活躍。10-0とリードした7回裏1死からマウンドに登った。初球、145キロ直球で見逃しストライクを取り、球場がどよめく。豪腕は止まらない。140キロ台を連発し、144キロ直球で空振り三振に仕留めた。最終打者でも140キロ台を続けた。最後は137キロで遊ゴロとし、コールド勝ちを決めた。

 145キロは自己最速を3キロ更新した。「自分でもビックリした。楽しく投げることができた」と振り返った。平田徹監督は「点差がついたので、万波を登板させたかった。夏の大会の登板も視野に入ります」と説明した。190センチ、89キロの体で迫力ある打撃が持ち味だが、今後は「二刀流」も楽しみになってきた。