龍谷大平安が立命館に7回コールド勝ちし、2年ぶりの優勝へ王手をかけた。初回に2点を先制されたが、3回に1点を返し、4回無死二塁から岡田悠希外野手(3年)の適時三塁打で追いついた。そこから、この回7得点。7回にも1点を追加し、7回コールド勝ちを収めた。

 7点差の勝利にも原田英彦監督(57)は「10-0で勝てるゲーム。やっぱり守れない。毎日一緒。記録に出ていないけど(ミスが)15、6個あった。しんどい、本当にしんどい。ゲームの中で成長していかないといけない」と厳しい言葉を並べる。

 1年時から試合に出る岡田は「去年の夏、自分のエラーで負けてしまった」と悔しい記憶を口にした。昨夏の京都大会、4回戦で福知山成美に敗れ甲子園の道を絶たれた。「甲子園に行くことだけを考えてきた」と今年にかける思いは強い。今年のセンバツ決勝・大阪桐蔭-履正社の試合も録画で見て「うらやましかった。鳥肌が立った」と聖地に思いをはせた。

 「(原田監督に)本当にいろいろ怒られてきたけど、自分のために言ってくださっている。無駄にしないように、恩返しできるように」と夏に勝つために、春の京都王者を目指す。