エースが貫録の試運転で秋春連覇に好発進した。静岡(静岡2位)が、近大高専(三重1位)を7-3で破り、準決勝にコマを進めた。3回から2番手で登板した池谷蒼大投手(3年)が7回を1安打無失点。今春センバツ2回戦の大阪桐蔭戦以来となる公式戦で、ほぼ完璧な投球を披露した。また東海大静岡翔洋(静岡1位)対東邦(愛知2位)戦は雨天のため今日27日に順延となった。

 2-2で迎えた3回裏、エース池谷が満を持して60日ぶりの公式戦マウンドに上がった。先頭打者を中飛に仕留めると、次打者をこの日最速となる142キロ直球で見逃し三振。3人目も難なく投ゴロに仕留め、3者凡退に抑えた。

 池谷 緊張感はありましたが、流れを変えるピッチングをしようと思いました。

 4回以降も直球を主体にテンポよく攻めた。7-3で迎えた9回、2死満塁とこの日唯一のピンチを迎えたが、最後の打者を外角直球で空振り三振。気合の雄たけびを上げ、森康太朗捕手(3年)と勝利のタッチを交わした。7回を89球、1安打8奪三振で無失点。ほぼ完璧な内容を笑顔で振り返った。