沖縄尚学・砂川リチャード内野手(3年)が、高校通算100号に迫る早実・清宮幸太郎内野手(3年)と対戦し、強烈な刺激を受けた。

 身長187センチ、体重106キロと恵まれた肉体を持ち、高校通算25本塁打。不動の主軸は、この日、3打数無安打1四球だった。4回に早実・赤嶺のカーブを強振したが中堅への大飛球はフェンスに届かず、捕られた。同じ長距離砲の清宮の打撃に注目。「自分にないものがあるし、マネをしたい。ボール球の見逃し方とか、スイングにしても(自分自身は)崩されてしまうのですが、清宮選手は自分のスイングで振っていると感じました」。一塁を守り、4回には清宮が放った右翼線へのライナーの二塁打を体感し「いままでに見たことがないくらいの打球が頭の上を通り過ぎた。自分も、これ(打球の質)を超したい思いでした」と脱帽した。

 清宮はここまで95発を量産し、99年センバツ優勝時のエースだった同校の比嘉公也監督(35)も「(清宮を)初めて見ました。騒がれるなか、自分のやることを見失わない。ファウルを見て、スイングスピードの速さに驚いた。リチャードと比べても、しっかりしている。ドッシリ感があるし、学んでほしい」と話した。右投げ右打ちの「琉球のスラッガー」はチームの得点源。夏に向けて貴重な経験になった。