延長タイブレーク14回の末、智弁学園(奈良)が大体大浪商(大阪)にサヨナラ負けした。

 試合は序盤から投手戦。互いに1得点で決着はつかず、近畿大会初となるタイブレークが行われた。

 タイブレークは13回から無死一、二塁、どの打者から攻撃を始めるかを事前に選ぶ「選択打順制」で行われた。

 13回は互いに得点が入らず、14回へ。先行の智弁学園は四球で無死満塁の好機をつくり、邪飛で1点を入れた。その裏、大体大浪商に2死二、三塁から中前2点適時打を許しサヨナラ負けした。

 小坂将商監督(39)はタイブレークについて「勢いがつけばそのまま行けるし、先行は有利だと思う。初めての経験をさせてもらえて良かった」と振り返った。

 5回から登板したエース松本竜也投手(3年)は13回まで無失点に抑え、13三振を奪う好投を見せた。試合には敗れたが、高校で初めてのタイブレークについて「やってみて、やりがいがある。抑えられたら倍以上にうれしい。打たれてしまえば負けるけど、抑えれば流れがくる」と話した。