東海大仰星(大阪3位)が今春センバツ出場校の報徳学園(兵庫)に勝利した。

 初回に先制を許すも、3回に逆転。5回に勝ち越されるも、その裏に再び逆転した。

 5回2死二塁で決勝打を放った4番仲村和城内野手(3年)は打力に「自信はあります」と笑顔。その自信は日々の練習に裏付けされている。昨秋打てずに負けた経験から、毎日素振りで1人2000スイングを日課とする。普通の素振り、連続スイングなど5種類の素振りで計2000スイングを行う。「手はパンパンになりました。豆も出来なくなるぐらい」と見せてくれた手のひらは、硬そうだった。「春の試合が始まったとたん打ち始めた」と結果は顕著に表れた。「野手はバットを振ることを心がけてきた。それが結果につながった」と勝利を振り返った。

 東海大仰星と言えば、ラグビー、サッカーの強豪校でもある。今年の全国大会でラグビー部は準優勝、サッカー部は全国3位に輝いた。仲村は「ラグビー部とサッカー部はグラウンドが半面で、野球部は1面使っていて肩身の狭い思いをしていた」と仲村は苦笑い。それでも最近はクラスで「ようやってんなあ」などと声をかけられるなど、話題の中心だ。ラグビー、サッカーだけではない「野球の東海大仰星」をアピールする。