智弁和歌山が大阪桐蔭に敗れ、4強入りを逃した。

 最初の打者を失策で出塁させるなど、2回までに3失策と序盤に守備のミスが相次いだ。高嶋仁監督(70)は「ミスしたら日本一のチームに負けますよ。力持っとる子はいるけど、よう出ない」と苦笑いした。

 それでも、序盤のミスを見て0-10や0-7でコールド負けも覚悟していたと言い「まあまあそれなりの試合をしてくれた。バッテリーは自信になったのでは」と手応えもあった試合だった。

 今年4月から元阪神の中谷仁氏(38)がコーチに就任した。この日6回途中から登板した平田龍輝投手(2年)について高嶋監督は「欲が出てきた」と変化も感じている。勝ちたいという気持ちが出てきているかとの問いに「そのために中谷を呼んだんですから」と高嶋監督。教え子とタッグを組み、智弁和歌山を2年ぶりの甲子園に導くつもりだ。