東北の2代目「メガネッシュ」、2年生左腕古川原将真が3安打14奪三振の完封で、チームを2年連続の決勝、東北大会(6月8日開幕、宮城)に導いた。

 この日午前5時に起床し「朝の目覚めが良かった。今日はすっきりしていて朝から、いけると思っていた」と昨夏の甲子園マウンドを踏んだ背番号18は、快投を予感していた。速球を見せ球に、縦のスライダーと緩いカーブがさえ、14三振すべてを空振りで奪った。

 前日27日の準々決勝で、背番号1の左腕葛岡仁(2年)が13奪三振完封。古川原は「そんなに意識していないけど、昨日見ていて、頑張ろうかなと思った」と、眼鏡の奥の瞳から競争意識をのぞかせた。我妻敏監督(35)は「苦しいところでピッチャーが頑張っている。古川原? 思っていたより良かった」と話した。

 同校OB、ダルビッシュ有(30=レンジャーズ)と同期だった右横手投げの真壁賢守氏(31)が、03年夏の甲子園で眼鏡をトレードマークに活躍して「メガネッシュ」の愛称でファンから親しまれた。右腕左腕の違いはあるが、古川原も眼鏡をかけて投球する姿から、2代目「メガネッシュ」といわれている。