2年ぶり19度目出場の静岡(静岡2位)が、至学館(愛知1位)に7回コールドで完敗した。

 昨秋の東海大会決勝と同一カード。当時は静岡が5-1で勝利したが、ひと冬を越えてたくましさを増した至学館打線に、静高の2枚看板がつかまった。先発の最速144キロ左腕・池谷蒼大(3年)は、この日は最速134キロ止まりで4回4失点。2番手の最速141キロ右腕・竹内奎人(3年)も流れを止められず、2回1/3で9失点を喫した。

 県大会で好調だった野手陣も不調に終わった。大石哲平内野手(3年)は1回裏二死から中前打を放ちながら、一塁をオーバーランしてタッチアウト。相手一塁手がベースから離れ、カバーに入った捕手が中堅からの送球を受ける「トリックプレー」にかかり、流れを逸した。大石は「昨年対戦して、ああいうプレーがあると分かってはいたんですが、確認不足でした」と悔やんだ。

 屈辱的な大敗だが、本番は夏の県大会。大石は「課題も収穫もたくさん見つかりました。投手も野手もまだまだレベルアップできると思います」と気持ちを切り替えて、静岡への帰途に就いた。