連覇を狙う東陵が、昨春と同じ準決勝で仙台育英を撃破し、決勝に進出して2年連続の東北大会(6月8日開幕、宮城)出場を決めた。

 エース右腕の佐藤瑞輝(3年)が完封目前の9回に1点を失ったが、被安打8で完投した。「去年の春も育英に準決勝に勝っている。自分たちの代でも勝てたのは良かった」と声を弾ませた。内角を大胆に突き、打球を詰まらせて4併殺。「インコースをうまく使えたのが大きい」と胸を張った。

 昨秋はほぼ1人で投げ切った。今春の東陵は、エースに続く投手の台頭を大きなテーマにしていたため、佐藤瑞の登板は4日の東部地区予選第5代表決定戦(対多賀城)以来。

 間隔は空いたが、千葉亮輔監督(46)は「久しぶりでも経験値がある。ゲームをつくってくれました」とねぎらった。

 30日の東北との決勝は昨春と同カード。千葉監督は「公式戦をもう1試合やれる感覚で。思い切りやらせたい」と話した。