東東京大会の関東第一-堀越で関東第一が打順を誤り、相手からもアピールのないまま試合が進み、終了する珍事があった。

 関東第一の6回の攻撃は本来、1番の斎藤未来也右翼手(2年)が先頭で打席に入るところだった。ところが、2番小林琢朗左翼手(3年)が入って試合が進んだ。堀越側が誤りをアピールすればアウトを宣告されるが、それはなかった。小林は「おかしいと思ったけど、電光掲示も2番だったんで」と話した。

 実は5回2死一塁、斎藤の打席で、9番が二盗に失敗し、攻撃を終えていた。このとき、斎藤が捕手への守備妨害をとられた。野球規則は打者が捕手の送球を妨害した場合、打者アウトとする。斎藤も「妨害といわれたんで、2番からと思った」。ただし二盗失敗の場合は走者アウトとなる。

 関東第一の米沢貴光監督(41)は「初歩的ミス。僕の責任です。気をつけたいというしかないです」と話した。野球規則では審判員が誤りに気づいても注意してはいけない。同大会は9日の自由ケ丘学園-雪谷でも自由ケ丘学園に打順の誤りがあったばかりだ。