元巨人原俊介監督(39)が指揮する東海大静岡翔洋(静岡)は逆転サヨナラ勝ちで元近鉄吉田道監督(42)率いる浜松学院を破り、16強に駒を進めた。9回裏、2点差を追いつき、さらに2死三塁。主将の森千明内野手(3年)が初球を左前へサヨナラ適時打。原監督は「常に努力する選手にこういう場面は訪れるのだなと感じた。最後は感動した」と声を震わせた。

 吉田監督と原監督はともに東海大相模(神奈川)出身。吉田監督は92年、近鉄にドラフト2位で入団。原監督は95年巨人ドラフト1位でプロ入りした。原監督は「先輩ですが、意識はしませんでした。プレーするのは選手ですから。次も選手の夢をかなえさせるために頑張ります」と次戦、昨夏静岡大会優勝校の常葉大菊川戦に目を向けた。