日大三が苦しみながら逆転で総合工科を下し、8強入りを決めた。

 エース桜井周斗投手(3年)が中堅に入るオーダーで臨むと、その桜井が守りで手痛いミスを犯した。1回2死一、二塁で飛球をグラブに当てながら落球(記録は三塁打)し、2点を奪われた。

 桜井は5回途中から3番手として登板すると、最速147キロをマークして追加点を与えない。打っても、5回に適時三塁打を放ち、8回にスクイズであげた勝ち越し点を守り抜いた。

 小倉全由監督(60)は「あれは(桜井の)エラーですから。その思いがヒットになったんでしょう。スクイズは好きではないですが、とっておかなきゃいけない。積極的な、確実に1点を取りにいくスクイズでした」と話した。