25日は秋田、千葉、新潟、京都、広島、大分の6大会で決勝が行われる。

【秋田:金足農-明桜】

 古豪同士の2年生エース対決だ。金足農は勝てば10年ぶり6度目の甲子園。2年生右腕吉田輝星(こうせい)は今春144キロをマークした本格派。2回戦を除き、4試合で完投している。9度目の甲子園を目指す明桜は、07年に秋田経法大付から校名を変更。勝てば明桜となってからは、09年以来8年ぶり2度目の優勝となる。最速145キロのエースで4番、山口航輝(2年)が「二刀流」の活躍でけん引。また、輿石重弘監督(54)が就任した今春以降は県公式戦無敗を誇る。

【千葉:習志野-木更津総合】

 木更津総合は勝てば2年連続6度目。ドラフト候補の左腕エース山下輝投手(3年)は140キロ台中盤の速球とスライダーを武器に三振の山を築く。習志野は準決勝で、初回に池田来翔内野手(3年)が先頭打者本塁打。12安打に8犠打を絡め快勝。力に小技を加えた切れ目のない攻撃が武器だ。6年ぶり9度目の頂点を目指す。

【新潟:日本文理-中越】

 23日に試合予定だったが、2日連続で雨天順延となった。新チームから県内公式戦で負けなしの日本文理と、夏3連覇を狙う中越が激突する。日本文理は勝てば3年ぶり9度目。09年に甲子園準Vに導いた大井道夫監督(75)が今夏での引退を表明。有終を飾るべくナインの士気も高い。中越は勝てば3年連続11度目。ここまで5試合で平均9得点以上の破壊力がある。

【京都:龍谷大平安-京都成章】

 龍谷大平安は勝てば3年ぶり34度目。昨春のセンバツで本塁打を放った、高校通算34発のスラッガー、4番岡田悠希外野手(3年)が打線の中心。今夏も準々決勝の東山戦でアーチをかけている。現在甲子園で通算99勝を挙げており、100勝の大台へ負けられない舞台だ。京都成章は、甲子園決勝であの松坂大輔擁する横浜にノーヒットノーランで敗れて以来19年ぶり3度目の甲子園を目指す。

【広島:広島新庄-広陵】

 広島新庄はエース有村綜留(そうる)投手(3年)に加え、準優勝した中国大会で竹辺聖悟投手(2年)も成長した。OBの巨人田口麗斗投手も現在1軍ローテで活躍中で、負けじと3年連続3度目の頂点を狙う。春県準Vの広陵も平元銀次郎投手(3年)を中心に、3回戦から4戦連続で無失点勝利を継続中。手堅い野球は健在で、3年ぶり22度目の甲子園を目指す。

【大分:大分商-明豊】

 大分商は4年ぶり16度目の頂点を狙う。準決勝では最速149キロのプロ注目右腕・田中瑛斗を擁する柳ケ浦にコールド勝ちし、勢いに乗る。明豊は昨秋、今春と県大会を制覇。この夏もここまで4試合すべてコールド。盤石の強さで勝ち上がっている。勝てば2年ぶり6度目の甲子園となる。