全国Vを目指した秀岳館(熊本)が、2回戦で姿を消した。

 広陵の先発、平元銀次郎投手(3年)の前に8回まで1得点のみと、自慢の打線が抑えられての敗戦だった。今夏限りで退任することを表明している鍛治舎巧監督(66)は「こんな完敗は初めてです。平元くんがいい投球をした。選手は頑張った、拍手を送りたい」と振り返った。自身、秀岳館として最後の指揮となったことに「夢のような3年間でした。今後については何も決まっていません。これからですが、もし次があるならまた甲子園に帰ってきたい気持ちはあります」と話した。NHK解説者として活躍後、秀岳館監督に就任して3年で日本一を掲げて4季連続甲子園出場。3季連続4強とチームを強豪に押し上げて臨んだ「最後の夏」だったが、悲願達成は夢と消えた。