智弁和歌山が甲子園での大阪桐蔭との初対決で、惜敗した。

 4回に冨田泰生外野手(2年)の適時打で同点。7回2死一塁で森本季幹(としき)内野手(3年)の打球を一塁手がはじいて(記録は安打)遊撃の守備位置まで転がる間に一塁走者の大星博暉外野手(3年)はホームをついたが、大阪桐蔭の正確な送球でタッチアウト。その裏、2死三塁からの暴投が決勝点になった。

 史上初の2度目の甲子園春夏連覇を狙う大阪桐蔭相手に、春夏3度の優勝を誇る智弁和歌山が貫禄を見せる熱戦。だが高嶋仁監督(71)は「勝たなければいい試合とは言えない。今度はたたきますよ。そのためにもセンバツに出ないと」と、来春の帰還を誓った。