創部108年目の三本松が、先発佐藤の好投で初のベスト8に進出した。87球と打たせて取る投球で、二松学舎大付に内野ゴロの山を築かせた。攻めても7犠打と手堅い攻撃だった。

 三本松は初戦2回戦の下関国際戦、先発佐藤が完投し、24年ぶり出場で甲子園初勝利。二松学舎大付は19安打14点で明桜を破っていた。

 序盤3回まで両校、毎回安打を放つ。だが二松学舎大付・市川、三本松・佐藤の両先発が踏ん張り、得点を許さない。初戦5打数5安打の二松学舎大付・4番永井の第1打席は投ゴロだった。

 試合が動いたのは5回。三本松は先頭・1番大久保がこの日3本目の安打となる右二塁打で出塁。バントで三塁に送った後、投手の3番佐藤がスクイズを決め、1点を先制した。

 三本松は6回に追加点を挙げた。1死三塁から8番下地が右前にタイムリー打を放ち、2-0。9回にも3点を追加した。

 二松学舎大付は9回に反撃。4連打で2点を返すが届かず、初の8強進出を逃した。