盛岡大付は春夏連続でのベスト8入りした。2本の満塁本塁打の応酬を含む、5本塁打が飛び交う打撃戦を制した。7-7で迎えた延長10回表、1点で勝ち越した後、無死二、三塁。前の打席で同点本塁打の3番植田が、バックスクリーンへ2打席連発の3ランを放った。さらに1点を追加した。

 先制は済美だった。2回2死一、二塁で9番、投手の影山が左中間への二塁打。2点が入った。

 盛岡大付は3回に相手守備のミスもあり1点を返し、迎えた5回。1死一、二塁で3番植田の左前打で同点。さらに2死満塁とすると6番小林が左中間に満塁本塁打を放ち、この回5点を奪った。

 済美も負けない。直後の5回裏だった。2死満塁。5番吉岡がセンターバックスクリーンに放り込む。大会史上初の1試合2本の満塁本塁打、しかも表裏の応酬で6-6となった。

 勝ち越し点も1発。7回、済美は先頭の2番宇都宮が左翼へ本塁打を打ち込み、リードを奪った。

 同点も本塁打。9回表、盛岡大付は3番植田が左中間へ本塁打。この試合4本目の本塁打が飛び出し7-7。延長戦に入った。

 済美は準優勝した04年以来の8強入りを逃した。