天理は3発含む先発全員の毎回20安打と猛打が爆発した。全国制覇した90年以来のベスト4に駒を進めた。

 ともに3回戦は延長戦を制しての8強進出。前戦の勢いそのままに序盤、点の取り合いとなった。

 1回表の天理。6番森本の左前打で2点先制後、7番安原が中越えに大会タイ記録となる60号、3ラン。続く8番山口が左翼へ大会新の61号ソロ本塁打。6点を先制した。

 明豊も反撃する。1回裏、先頭の1番三村から4連単打。3番浜田、4番杉園の連続適時打で2点を返す。3回には杉園の中犠飛で1点。3-6と詰め寄った。

 天理が長打力を見せる。6回。先頭2番杉下の三塁打から3番太田二塁打、4番神野二塁打と3連続長打で2点。さらに山口がこの試合2本目の2号3ラン。この回5点を挙げた。天理はその後も加点し、明豊を突き放した。

 9回裏、天理は大相撲の元横綱、輪島の長男大地が2番手で登板。明豊は輪島から大会史上初となる三好の代打満塁本塁打で4点を返した。さらに打者一巡の攻撃で2点を追加。3回戦で3点差を逆転し延長サヨナラ勝ちと驚異の粘りで8年ぶり8強進出の明豊だったが、初の4強には届かなかった。